第88回全国高校野球選手権大会7日目の第4試合は2回戦屈指の好カード。全国の高校野球ファンが注目するなか早稲田実が大阪桐蔭を11−2で圧倒。3回戦に進出した。

のけぞりながらスイングした中田のバットが空を切る。
早実・斎藤と大阪桐蔭・中田の対決は圧巻だった。斎藤が格の違いをみせつけ4打数3三振にきってとり、中田をまったく寄せつけなかった。

初回の第1打席で中田は笑みをもらしていた。
初戦でバックスクリーン横に飛び込む本塁打を放ち吠えた中田。気迫を前面に出す選手だが、その中田が笑っていた。
斎藤の球の凄さに思わず、といったところだろう。それは、観ているものには決して余裕とはみてとれない。窮地に追い込まれた挙句の精一杯の強がりにしか映らなかった。

最初の対決にすべてが凝縮されていた。
いきなり斎藤の凄さを印象づけられた中田の2打席目以降は、斎藤の思うがまま。初戦のような気迫溢れた豪快な中田ではなかった。

戦前の予想では、大阪桐蔭に分があるとの見方が大半を占めていたが、早実・斎藤が大阪桐蔭打線を力でねじ伏せた。
序盤に一発は喰らったもののそれ以外はまったく危なげのないピッチング。この日の最速は148kmと球速もあるうえに測ったかのようにコントロールされていた外のストレート。大阪桐蔭の打者が打てそうな気配はみじんもない。手も足も出なかった。
いまさらながら、野球における投手の重要性を認識させられる。

大阪桐蔭にとっては、早実・斎藤と2回戦で対戦したということも大きく響いた。初戦を経験し、たっぷりと休養したあとの2回戦はどのチームもベストに近いコンディションで臨んでくる。
斎藤クラスの投手が万全な体調で投げてくると、高校生ではそうそう打てないということなのだろう。

選抜では準々決勝で横浜に大敗した早実だが、関西との激闘の末の対戦であった。疲労が溜まったままの斎藤は打ち込まれたが、あの横浜戦も早い時期で当っていたなら結果はどう転んでいたかわからない。

日程も押し迫ると、選手は疲労が蓄積し特に投手陣は自身の投球とは程遠いピッチングを余儀なくされる。
そういう意味でも、甲子園での2回戦、3回戦がどのチームにとっても本来の戦力なのかもしれない。

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