第88回全国高校野球選手権大会11日目第3試合で八重山商工は智弁和歌山と対戦。8−3で敗れ沖縄県勢9年ぶりのベスト8進出はならなかった。

最後の打者浦崎が遊ゴロに倒れゲームセット。大嶺の夏、金城長の夏、八重山商工の夏は終わった。

大嶺に厳しい伊志嶺監督も、最後の試合はエースに託した。その大嶺が長打を浴びての逆転負け。残念な結果だが、大嶺が打たれて負けたのならしょうがない。八重山商工の選手たちも『負けて悔いなし』だろう。

エンドランを多用し自由奔放な野球を展開する八重山商工だが、その分リスクも大きい。『たら・れば』をいったらきりがないが、2−0と先制したあとも突き放すチャンスはあった。それを策におぼれ、八重山商工自らその機会を潰してしまった。成功すると勢いはつくが、失敗すると流れが相手にいく。

それでも、1死からでも走者を送るという最近ではますます堅実な攻めがセオリーとなっている高校野球において、規格外の野球を貫きとおしての甲子園2勝はりっぱのひとこと。

高校野球は30年以上も観てきているが、八重山商工に限らず沖縄代表の高校は常に応援してきた。それが、地元八重山のチームであったことと、中学・高校のときの同級生の子供が3人もレギュラーに名を連ねていることもあり、昨年夏の大会から約1年、ことあるごとに球場に足を運び応援してきた。

沖縄大会や九州大会でもいくつもの好ゲームを見せてくれたが、甲子園初戦の千葉経大付戦に立ち会えたことが最も嬉しい。
あの大逆転勝利の興奮と感動は、忘れることができないだろう。

沖縄では早くも新人戦が行われ、8月15日の決勝では沖縄尚学が首里を下して優勝した。
来年の甲子園出場を目指し、新チームはすでに始動している。

人気ブログランキングへ
にほんブログ村 野球ブログへ